平成26年8月1日秋葉山公園に「顕如上人桌錫所の碑」の説明版が設置されました。
2014.08.01
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顕如上人(けんにょしょうにん)桌錫所(たくしゃくしょ)の碑
緑色片岩の高さ約3メートルの碑。篆(てん)書体で「顕如上人桌錫所」と刻む。顕如上人は本願寺第11世門主、錫は僧侶の持つ錫杖、桌(卓の異体字)は突立てるの意で、総じて顕如がこの地に来り、足跡を印したことを意味するであろう。顕如は元亀元年(1570)以来、織田信長を相手に11年に及ぶ本願寺合戦を戦った人物であるが、天正8年(1580)4月、正親町天皇の勅命和議をうけ入れ、大坂本願寺を退去し、寺基を紀州の鷺森(和歌山市)に移し、以後3年間当地に滞在した。『大谷本願寺通紀』によると、永禄6年(1563)2月、顕如は和泉を経て紀州に来り、この山にあった御坊を鷺森に移したとあり、紀州御坊の鷺森移転に当って彼がこの地を訪れたことは確かである。この碑は明治24年(1891)に顕如の300回忌に当り、11年にわたる本願寺合戦を平和裡に収拾し、教団の安泰をはかった彼の功績をたたえて当地の門徒たちが建立したものであろう。